拭き掃除〜お部屋とのスキンシップ/河辺たけひろの『暮らしをもっと不便に!』Vol.52 

掃除っていうと、掃除機を掛けることが掃除だと思っている人がいます。
 
あ、そこのあなた!!(笑)
 
「掃除機を掛ける」っていうのは「掃除」じゃないですからね!(^^)
 
拭き掃除でお部屋とスキンシップしましょう!
 
 
掃除機を掛けるというのは、「掃除」ではありません。
それは「掃除機掛け」という、別の行為です。
 
「ラーメン」と「カップラーメン」って、違う食べ物じゃないですかー。
 
それと同じぐらい、「掃除」と「掃除機掛け」は違うものですからね!(笑)
 
 
「掃除」っていうのはですね、拭かないとダメなんです!
「拭き掃除」ってこと。
水拭きがキホンね!
 
もちろん場所によっては乾拭きがいいところもあるし、
窓ガラスの掃除なんかは、一度水拭きしたあとで、ウォッカで乾拭き仕上をするというのがとてもオススメ。
 
バスルームの中の細かいところなんかは、ブラシで掃除するのもとてもいいです。
 
要はタオルであれブラシであれ「擦る」ということが大事。
中でも一番のキホンは、なんと言ってもタオルで水拭きってこと。
 
 
例えばフローリングに掃除機を掛けても、ホコリや髪の毛などは吸い取れるけれども、
裸足で歩いても本当に気持ちがいいという状態にはならない。
 
だからまぁ、百歩譲って掃除機を使ったとしても、その後にちゃんと拭くのが正しい。
 
 
しかしですね・・・
 
掃除機の中身って、どんな恐ろしいことになっているかご存じです??
 
掃除機は、空気を吸っている訳なので、必ずお尻から排気しています。
もしも、掃除機の排気口のところに赤ちゃんがハイハイして顔を近づけてきたらどうします??
 
「ダメダメ、こっちきっちゃー!」
ってなりますよね!?
 
つまり、大人も普段は意識していないけれども、掃除機のお尻からはヤバイものがいっぱい排出されていると言うことを実は知っているのです!
 
だって実際、掃除機の排気ってヘンなニオイするでしょ??
人間の鼻は、キケンを察知するために付いているセンサーなので、
ヘンなニオイがするってことは、なんかヤバイことになってますよ、というサインなのです。
それを無視して、「ベンリ」だからと、多くの人が何も疑わずに、
あるいは気付いていないフリをして使っている。
 
 
「ベンリ」というのも、実は宣伝に惑わされている錯覚で、
実は掃除機は不便なのです!
 
だって、床とかしか掃除出来ないでしょ??(笑)
タオルだったら、床も掃除出来るし窓も掃除出来るし、カーテンレールも掃除出来るし家具も掃除出来るし、洗面台も掃除出来るしトイレも掃除出来るし・・・
汚れたら洗うのも簡単だし、買うのも安いし、大分汚れちゃったら新しいのに取り換えるのも簡単だし。
 
掃除機は重たいし、ケーブルも繋がっているから取り回し面倒だし、
大体電化製品というのはホコリを寄せ付けやすいワケなんで、掃除機自体が汚れるし。
電気代も掛かるし、そもそも掃除機を買うのも結構なお値段するし。
 
そして、掃除機を使うと「掃除機の掃除」が必要になります。
 
おそうじ劇場の現場では、掃除機はめったに使いません。
使ったとしても年に1回程度とかそんなもん。
もしも掃除機を使ったら、その後に熱湯で消毒しながら掃除機の掃除をしていますw
だって放っておいたら、掃除機の中って雑菌だらけになりますからね!
だから臭ってしまうのです。
 
 
ところで近年、ハウスダストっていうのが問題になっていたりします。
ハウスダストについてはボクは専門的に研究したりしているワケでもないのですが、
あれ、どう考えても掃除機は使わない方がいいと思う。
だって、部屋の中にヤバイもの撒き散らしているワケですからね!
 
ちゃんと拭き掃除しましょう!
 
 
しかし、掃除の最大のポイントは、実はお部屋さんとのスキンシップ。
お部屋を拭いて上げることで、お部屋さんとのスキンシップをしてあげるということだと思うのです。
 
モノにも気持ちがあって魂がある。
 
だから、お部屋さんに感謝の気持ちを込めて、愛情を込めてなでなでしてあげる。
 
実はボクのこの考え方、こんまりさんの影響をかなり受けています。
部屋の中に、自分のココロがときめくものしか置かないから、自分の人生もときめくものになってゆく。
愛情を持ってお部屋を掃除すれば、お部屋も愛情を返してくれるから、自分の毎日もときめくものになってゆく。
 
そう思います。
 
掃除機なんていう機械で擦られて気持ちがいいワケがないのですw
だからちゃんと手で触ってなでなでしてあげましょう!
 
お掃除は「手当て」、「お手入れ」です。
 
人間でもお腹が痛い時に、優しく手を当ててなでてもらうと、それで痛みが和らいだりするもの。
 
お部屋も同じだと思います。
ちゃんと「手を当てて」、優しくお掃除して上げましょう!
お部屋さんとのスキンシップです。