ご主人は褒めて育てましょう!(笑)/河辺たけひろの『暮らしをもっと不便に!』Vol.63
子育ての話になるとよく、
「子どもは褒めて育てましょう」とか言いますね。
部下を育てる話にしても、
「部下は褒めて育てましょう」とか言う。
ご主人も同じ。
「ご主人は褒めて育てましょう!」(笑)
最近よく、思うのです。
いろいろなことが実は、
間接的な方がいいみたい、だと。(^^)
ボクは間接照明が好きで、夜なんかは特に、100パーセント間接照明。
間接照明って、なんか柔らかくていい。
プロの写真家の人が人物を撮影するときにもよく、
「レフ板」っていうのを使う。
照明を直接当てるのではなくて、間接的に当てる。
その方が、光が自然な感じになるのね。
暖房器具も、間接的な物が柔らかくて暖かい。
その代表格が「薪ストーブ」。
薪ストーブって、炎からの直接的な熱もさることながら、
煙突の温度が上がることによって、そこから出る間接的な熱が、
部屋全体を温めてくれたりするらしい。
電気や灯油などの暖房器具を使っていたとしても、
まずは一度ガッツリ炊いてしまって、一度、部屋の壁や床や天井や家具などをしっかり温めれば、
その後柔らかい暖かさが持続します。
お日様の光を直接浴びるよりも、木陰の木漏れ日は、柔らかくて優しい。
日本酒を熱燗にするときも、火に直接かけたりしないですよね(笑)
湯煎して温める。
お菓子を作るとき、バターを温めたりするときも、湯煎したりしますよね。
間接的に温めた方が柔らかいワケです。
「子どもに勉強しなさい」とは言わない方がいいみたい。
「勉強って実は楽しいものなんだ」と、その楽しさをうまく伝えてあげることが出来れば、
子どもは勝手に勉強し始めます。
だから小さいことでもいいから、子どもを褒めてあげる。
そうすると嬉しくなって、また勉強したり、サッカーの練習に励んだり、
楽器の練習を頑張ったりします。
「おそうじ劇場」では、なるべくスタッフを褒めるようにしています。
決して怒ったりしない。
「スゲー!もうそこまで出来るようになったのね!キレイ、キレイ!スゲー、スゲー!」とかって褒めます。
ホントは思っていなかったとしても(笑)。
ま、こちらも人間ですから、ついイラッとしてしまうこともありますけどね。なるべくね!
いろんなことが実は「間接的」な方がいいみたい、だと思います。
有名なイソップ寓話の「北風と太陽」。
通りすがりの旅人の外套を、どちらが脱がすことが出来るか、という力比べをする。
北風は、僕の方が上手に脱がすことが出来るよと、風を強く吹かせる。
でも強く風を吹かせれば吹かせるほど、旅人は外套を強く押さえてしまい、結局脱がせることが出来ない。
太陽はそれとは違い、旅人に燦々と陽を照らす。
そうすると暑くなってきた旅人は、自分から外套を脱いでしまう、というお話。
これですよね!
だから力尽くで相手にやらせようとするのではなく、
間接的に伝えた方がいいみたい。
まぁね、面倒くさいからつい直接的に伝えてしまったりするし、
間接的に伝えようとするのって、ちょっと頭を使わなきゃですよね。
でもね、そこは一つオトナになって(^^)
実業家で作家の本田晃一さんの本に、興味深いことが書いてありました。
ある家の奥さんが、いつも靴下は脱ぎっぱなし、洋服も散らかしっぱなし、ご飯の支度などの家事も一切手伝ってくれないご主人のことを、なんとかならないものかと考えたあげく、こんな風にしたそうです。
相変わらず脱ぎっぱなしのご主人の靴下を見て、
「すごーい!!今日は靴下が洗濯機に近づいてるぅ!!」と言うことにしたそうです(笑)。
ご主人がカップラーメンを作っただけでも、
「すごーい!!美味しい!!」
焦げた目玉焼きが出来上がっても、
「すごーい!!ちゃんと焼けてる!!」
などと、ちゃんと認めてあげて褒めてあげる、というのを続けたそうです。
そうしたらなんと!
最終的には靴下をちゃんと洗濯機に入れるようになったし、料理も作るようになったんだそうです。
褒めることの効果、凄くないですかー??
但し、そこまでくるのに3年かかったそうですけど(笑)。
ま、「間接的」だから、時間もかかりますわな。
でも、長い目で見れば、効果絶大!!
みなさんも是非、「あれやれ、これやれ」と直接的に言うのではなく、
ご主人のことを、ちゃんと認めてあげて、褒めて育てるようにしましょうね!!
参考文献:『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』本田晃一(SBクリエイティブ)
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