当店はケミカル・ゼロのハウスクリーニング専門店です。清掃作業の際に合成洗剤、化学薬品を一切使用しません。ほとんどのハウスクリーニング業者が、一般の方が使わないような強い業務用の化学薬品を使用し、それによって普通ではなかなか落ちない汚れを落とすことを売りにしている中、私達は100%ナチュラルの洗浄剤のみを使用し、クリーニング作業をしています。
●当店のこだわり
[実はナチュラルの方が綺麗になる]
合成洗剤を使わずに掃除をやっているという話をすると、「洗剤を使わなくてきれいになるんですか??」と聞かれることが良くあります。実は逆なんです!!世の中の多くの方々が誤解されているのですが、実は合成洗剤や薬品等を使わず、ナチュラルな方法でクリーニングをした方が断然きれいになるのです。例えば市販の洗剤、マ○ッ○リンなどを使ってキッチンの壁などを掃除したところをイメージしてみてください。汚れが取れたとしても、その後どれだけタオルで拭き取ってもヌルッとしたのが取れないと思います。つまりそれは、洗剤の成分が壁に残ってしまっているということ。具体的には界面活性剤が残ってしまっていると思われるわけですが、そうすると新しい汚れを呼びやすくなってしまうのです。なーんかベタベタした感じが残っちゃいますよね!
よくあるファーストフード店やファミレスなどでも、テーブルがなんだかベタベタする感じとか・・・。あれ、間違いなく洗剤を使って拭いているからなんです。
当店がやっているナチュラルの方法でお掃除すると、そういったイヤなものが全く残りません。例えばキッチンの油で汚れているところをクリーニングするのに使うのは、主にアルカリイオン電解水や自然のアルコール=ウォッカ。そして約100度の蒸気で汚れを浮かすスチームクリーナー。アルカリイオン電解水は、水を電気分解することで作られていますが、空気に触れると中和するので、完全に水に戻ります。ウォッカも成分としては非常に純度の高いアルコールと水で出来ているので、完全に揮発してしまいます。スチームクリーナで使うのは水のみ。つまり、余計なものが何も残らないのです!だから綺麗が長持ちするのです。
[実は薬品を使わずナチュラルの方が早く落とせる汚れも多い]
例えばキッチンレンジフードのシロッコファン(換気扇)のお掃除。油汚れでベタベタだったりします。これを薬品で落とそうとするとかなりの量の薬品を使うことになります。そして当然ながら温度を上げた方が油は溶けやすくなるので、薬品を使った掃除の仕方でも水の温度を上げて掃除したりします。しかしそういった薬品は実は60度以上になると揮発してしまい薬剤の効果がなくなってしまう。だから60度以上に上げても意味が無いのです。
当店の方法は、大きめのパスタ鍋にシロッコファンを投入して茹でてしまうというやり方。沸騰させてしまうのです。そこに補助的にセスキ炭酸ソーダを投入したりはしますが、要は100度の熱湯で油を溶かしてしまうというやり方。実はその方が断然早く効果的に油汚れを落とすことが出来るのです。パスタ鍋を持ち歩いているという珍しいお掃除屋さんですw
レンジフード内部の壁に付いた油汚れは、スチームクリーナーを使ってクリーニング。約100度の蒸気を当てることで、油汚れを溶かしていきます。薬品を使うよりもこういったやり方の方が断然早いのです。
お風呂掃除やトイレ掃除などでも、必要に応じてスチームクリーナーを使用します。約100度の蒸気を使うことで、薬品の力だけでやろうとするお掃除よりも断然きれいに、しかも効果的にワンランク上のプロの仕上がりを実現できるのです。
[実は水だけでも結構きれいになる]
掃除は実は、水だけでも結構きれいになるものです。みなさん「掃除」と言うと、必ず洗剤が必要だと思っている方が多いと思うのですが、実はそれはテレビコマーシャルなどの宣伝によって脳に擦り込まれているっていうこと。昔はそんなものなど無かったのに、何の不自由も無く家の掃除をしていたわけです。もちろん現代のお家ではキッチンもお風呂もお部屋の中も、合成樹脂などの石油由来の製品で作られていることが多いので全く同じではないですが、実は正しいお掃除の仕方を身につければ、そんなものなどなくてもお掃除出来るのです。
当店では例えばエアコンをクリーニングするのに高圧洗浄機を使ったり、キッチンやお風呂の掃除などでもスチームクリーナーを使ったりと、電気の力は借りています。そしてこれらの機器でも使うのは水のみ。後はセスキ炭酸ソーダやアルカリイオン水などの洗浄剤の力を補助的に借りることはありますが、実は大部分を水だけで掃除しているのです。
[ケミカルって何??]
当店では、人間が化学的に作り出した、自然界に存在しない物質のことを「ケミカル」と呼んでいます。現代社会で「ケミカル」はいろんなところで利用されています。合成洗剤、合成塗料、合成樹脂、薬品、薬剤、医薬品、接着剤・・・食品の世界でも合成着色料、人工甘味料、化学調味料、保存料・・・上げればホントにキリがないです。これら元々自然界に存在しない物質は地球環境にも良くないし、人体にも決して良くない、特に小さなお子様やペットにとってはなおさら。
今ではもはや必要不可欠になってしまっている物もたくさんあります。現代社会からケミカルを無くすのは不可能。でもせめて人間が体内に取り込む食べ物と、吸い込む空気は「ケミカル」を使わないものがいい。合成洗剤、薬剤を使用してのお掃除ではどうしてもお部屋の空気が濁ってしまいます。キッチンだって合成洗剤を使ってのお掃除では、食器に付着してしまったり食品に付いてしまったり・・・ 特に小さなお子様やペットのいるご家庭では、そういうのってとても気になるはずです。そして「お掃除」とは部屋の空気を作る物。見た目のきれいさも大事ですが、ご家族が気持ち良く過ごせる、爽やかな空間にしたい。だから薬剤(ケミカル)を使用しないでクリーニングする。それが当店のポリシーです。お部屋の中が爽やかだったらいつも楽しくハッピーに過ごせるのではないでしょうか!
[当店が提供しているのは「掃除」ではなく、「心地の良い空間」]
人間は自然の生き物。だからナチュラルの方が心地いいに決まっているのです。当店が大事にしているのは、見た目の綺麗さもさることながら、クリーニングした後のお部屋の心地良さです。だからナチュラルでお部屋のクリーニングをしています。
都会で暮らしていても「たまには温泉でゆっくりしたい」とか、「山で自然の空気を吸いたいね」とか「南の島のとってもきれいな海を見ながらのんびりしたい」とかありますよね!そりゃー自然の中にいた方が心地いいに決まっているのです!
現代社会では、ケミカルを使用して作られた芳香剤だとか香料だとか、除菌消臭スプレーだとか制汗シートだとかたくさん売られていますが、そういうものが本当に心地いいのでしょうか?例えば当店では、お部屋の消臭などが必要な時にはスチームクリーナーや天然のアルコール=ウォッカなどを使って消臭します。ペットのおしっこの臭いなどの消臭にはクエン酸を使って中和したりします。もちろん程度の問題もあるので、完全には取り切れないこともあります。しかしだからと言ってケミカルの消臭剤などを使うのは、ダメの上塗り、単なるごまかしでしかありません。
最近では洗濯で使われている柔軟剤も、凄いニオイがします。最近知ったのですが、あれ、「香害(こうがい)」というらしいですね(苦笑)。 あれを好きで使っている人もいるわけですが、本当に苦手な人もいる訳です。そして苦手な方が生き物として正しいw
お部屋のクリーニングの話で言えば、ケミカル(薬品・薬剤)を使ったクリーニングでは、必ず洗剤臭、ケミカル臭が残ってしまいます。先に書いたマ○ッ○リンを使ったお掃除のように、洗剤成分を完全に取り除くことは不可能なのです。例えば水で流せるバスルームであってもです!薬品臭が相当程度残ってしまいます。見た目こそ汚れが取れて綺麗になったように見えますが、「心地の良い空間」とは真逆の世界。これではせっかくのお部屋が台無しです。
[合成洗剤、化学薬品の危険性]
私は4年ほど前に掃除の仕事を始めた時、実は某大手のハウスクリーニング会社の仕事をやっていました。ある人とのご縁があって掃除の仕事を始めたのですが、当然そこの会社はハウスクリーニング業界で一般的に使われている強い業務用の薬品・洗剤を使っていました。私はそこで1年余り掃除の勉強しましたので、実はどういう薬品が使われているのか、またその使い方などについてもざっくり一通り知っています。どうせ掃除の仕事をやるならいずれは絶対にナチュラルでやりたい、と思っていたので、逆に「敵を知る」と言いますか、薬品の使い方も一通り勉強しちゃおう、と思ったわけです。
なので、普通のいわゆるプロの掃除屋さんがどういう薬品を使っているか知っているのです。
それは、人体にとってとても危険な薬品。私なんかはその薬品の飛沫を吸っただけで咳が止まらなくなったり、眼がチカチカしてしまったりします。薬品が眼に入ってしまって眼が曇ってしまい、帰りの車が運転できなくなってしまった掃除スタッフの話や、指の指紋が溶けてしまってiPhoneの指紋認証が効かなくなってしまったスタッフの話も実際に知っています。そんな危険な薬品を、食材や食器を扱うキッチンの掃除とかに平気で使っている訳ですから本当に恐ろしい話です。
[飲んでも死なないものでしか掃除しない]
まぁ、これは半分冗談ですが(笑)。 当店が使用している洗浄剤は、重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダ、アルカリイオン水・・・そして自然のアルコール=ウォッカ、そして水。どれも自然界に存在するものですし、環境負荷のないものばかり。もっとも製造段階では工場で作られていたりするわけですから電気などのエネルギーは使っていますね。でもどれも体内に取り込んでも害のないものばかりです。危険な薬品は一切使っていない。だから、小さなお子様やペットのいるご家庭のお掃除でも安心して使えるのです。
[素手でクリーニング作業]
他のハウスクリーニング業者さんと写真で見比べてみて下さい。当店の掃除は基本的に素手で作業しています。他の業者さんのHPの写真を見ると、ほとんど全て、立派な手袋をして作業していますよね。まぁ良く言えばプロっぽいというか(苦笑)。あれは、そうでもしないと手荒れが酷いどころか指紋が無くなってしまったりするからなのです。
でも当店ではナチュラルの洗浄剤しか使わないから素手で作業出来るのです。もちろん特に冬場などは水だけでも手が荒れてしまうっていうこともありますから、当店のスタッフの中にはゴム手袋を使っている人もいます。でも店長の私を含めて多くのスタッフが素手で掃除の作業をしています。それはナチュラルの洗浄剤しか使わないから出来ることなのです。
[掃除はお部屋のお清め、浄化である]
当店は、「掃除とはお部屋のお清め、浄化である」と考えます。住む人が心地よく、豊かに暮らせるための空間を作る。だから「どうしたら清らかな空間になるか」と考えるのです。だから、薬品・薬剤はもちろん使いません。天然のアルコール=ウォッカを使って仕上げをします。しかし何よりも気持ちを込めてお掃除する。文字で書いてしまうとなんだか軽々しく聞こえてしまいそうですが、美味しいお料理を作るキホンは「おいしくなぁれ!」というおまじない。お掃除のキホンは「綺麗になぁれ!」というおまじないです。ココロを込めて、魂を込めて掃除するのです。
[当店はゼロ・エミッションでは無い]
「ゼロ・エミッション」という言葉をご存じでしょうか?
「人間の経済活動によって生じる、環境に負荷を与えるような物質を全く排出しないこと」
簡単に言うと温暖化ガスや空気汚染、土壌汚染、海を汚染するような物質を全く出さない、ということです。
これは正直、現代社会では無理です。まず車に乗っているっていう時点でアウトですよね!ガソリンをバンバン燃やして排気ガスをバンバン出して走っているわけですから。仮に電気自動車であっても、ここで燃やしていない、っていうだけでどこかで燃やしている訳ですし、製造する過程で必ず電気やその他のエネルギーを使っています。車の塗装だってめちゃめちゃケミカルなものを使っている訳です。
本当の意味での「ゼロ・エミッション」を実現しようとしたら、森の中でターザンのような暮らしをしない限り無理(笑)。18世紀に始まった産業革命以降に登場した工業製品はざっくり言ってほとんど全てアウトです。
当店でも現場への移動はもちろん車。掃除の道具を入れるコンテナボックスはプラスチックですし、ハウスクリーニングのチラシもナチュラルのインクで印刷しているわけではありません。もちろんこうやってインターネットの環境、パソコン、スマホだってバリバリ使っています。だから大なり小なり、地球環境に負荷を与えながら仕事をしているし生活もしているわけです。
だから実際問題はどこで折り合いを付けるか、ということ。
せめて直接体内に取り込む「食」と「お部屋の空気」はなるべくナチュラルにしたい、当店ではそう願って仕事をしています。
[おそうじ劇場の野望=日本の駅のトイレをなんとかしたい]
当店店長の私、河辺たけひろは、5〜6年ほど前にある所用があって一週間ほどドイツに行ったことがあります。お恥ずかしながら実際に行くまで知らなかったのですが、ドイツという国はオーガニック先進国なんだそうです。行ったのはミュンヘンという街でしたが、人と自然がホントに調和していてホントに綺麗。
世界中どこに行ってもそうだと思うのですが、およそ大きな街というのは川の周辺に発達することが多いわけです。ミュンヘンにもイーザル川というのが街の中を流れているのですが、週末になるとなんとその川で親子連れが泳いでいたりするわけです!東京で言えば荒川や江戸川で家族連れが泳いでいるようなもの。有り得ない光景ですよね。それぐらいミュンヘンの川は綺麗な訳です。
そしてこれまた驚いたのが、駅のトイレが本当に綺麗!いや〜心底驚きました!!その頃はまだ掃除の仕事をやっていなかったのですが、後になって考えてみると、あれ、絶対に合成洗剤を使わずに掃除していると思う訳です。
日本の駅のトイレって、なんかスゴくイヤな臭いがするじゃないですか。あれ、間違いなく合成洗剤を使って掃除しているからなんです。掃除をしていないから臭うんじゃ無くて、合成洗剤・薬品の臭いと汚れの臭いが混ざるからあの臭いになるんです。これは間違いありません。
だから駅のトイレの掃除をなんとかナチュラルに出来ないだろうか?といつも考えています。もちろん相手は鉄道会社という大企業ですから、当店ごとき零細企業が今すぐどうこう出来るという世界ではありません。でも今出来る小さなことから積み上げて、やがては大きな力になるように、お客様も含め周りの人達の力も借りながら邁進していきたいと思っています。
[3.11で気付かされたこと]
2011年3月11日に起きた東日本大震災。東日本のみならず日本全国で大変なことになりました。地震や津波の被害そのものだけでなく、みなさんご存じの通りの原子力災害もありました。改めて大きく気付かされたのは、人間がこれが正しいと思ってやってきたこと、あるいはこれが正しいとかステキだと思わされてきたことが、なんと間違っていたことだったか!!ということです。原発のことだけではありません。東北では海沿いに高い堤防が造られているから津波が来ても大丈夫だ、などと過信していた結果、津波に流されてしまった人もいると聞きます。直接的に被害に遭われた方には本当に言葉を失うほど、大変な思いをされた方も多いわけです。しかし同時に気付かされたのは、人間という生き物がいかに愚かな生き物であるかと言うこと。そしていかに、人間の力よりも自然の力の方が凄いかということ。
このことがあってから、私の価値観は大きく変わりました。それまでフツーに摂取していた食品添加物をなるべくやめるようになり、また自然素材に改めて意識が向くようになった結果、革細工の製作を始めてみたり(のちに一時期、革細工の製造・販売の仕事もやっていました)、草木染めをやってみたり、それまで使っていた化学繊維の衣類をなるべくやめて綿100%のものにしてみたり・・・今ではテレビもない、掃除機もない、炊飯器もない、電子レンジもない、洗濯機もない、そして冷蔵庫もない暮らしをしています。あ、ウォッシュレットは使っていますが(笑)。
でもこれで何も困っていない・・・どころか、むしろとても快適でとても豊かな生活をしています。3.11がなかったら未だに冷蔵庫を使っていたかも知れませんねw
ある意味、足し算ではなく「引き算の暮らし」にシフトしたわけです。
当店では大きな一軒家を丸ごと掃除したりするような現場もあるのですが、それでも例えば掃除機を使っていません。掃除機から出る「排気」ってすごく臭いですよね。あれ、雑菌まみれなわけです。つまり掃除機を使うと「掃除機の掃除」が必要になるのです(笑)。なるべくものを減らす、余計なものを使わない、余計なことをやらない、不自然なことをやらない。ナチュラルで掃除するというのもそういうことです。「引き算の掃除」それが実は人間にとっても、とても心地のいいものなのです。
そして合成洗剤や薬品を使わずに掃除する。ナチュラルでお部屋をクリーニングする。つまり、人間が作ったものではなく、もともと自然界に存在するものだけで掃除すると言うこと。自然の力の方が偉大。その方がはるかにきれいに、そして心地の良い空間になるのです。
[当店の価格の理由]
当店のハウスクリーニングメニューの料金は、他社に比べて少し高めの設定になっているものがあると思います。それにはいくつかの理由があります。
・独特のテクニックを研究、深めているから
・掃除の内容に圧倒的な自信があるから
・ナチュラルクリーニングという、プロの掃除屋ではあまり存在しない、希少性の高いものだから
・責任をもった仕事がしたいから
もちろん当店はプロの掃除屋ですから、それ以外にも独自のノウハウやテクニックを日々深めています。掃除用のタオルやブラシ類の使い方も、正直素人の方とは全く違うからこそ、水だけでもかなり汚れを落とせるわけです。むしろ、むやみに洗剤に頼るのではなく、そういった基本的な技術を磨いているからこそ、ハイクオリティーな仕上がりになるのです。
料理に例えて言うならば、安易に化学調味料に頼るのではなく、素材の特徴を活かしてしっかり旨味を引き出しながら調理するようなもの。その為には技術や感性の圧倒的な研鑚が不可欠。しかしだからこそ本当に美味しいハイクオリティーな料理が出来上がるのです。
ホンモノの料理人は化学調味料に頼ったりしない。ホンモノの掃除屋は薬品に頼ったりしないということです。
そして「責任をもった仕事をしたいから」というのも料金の大きな理由。サービスを提供しているのは当たり前ですが「人間」です。人間ですから、もしも安い料金で提供してしまうと、正直なところ、どうしても「まぁこの値段だから、仕事もこんなもんでいっか」と思ってしまうのが人情。そうならない為に、「これだけのちゃんとした料金を戴いている訳だから、ちゃんとそれ以上の価値を提供しよう」と、スタッフ全員が思えるようにする為にも、敢えて少し高めの料金設定にさせて戴いています。
また当店の仕事は「掃除して終わり」ではありません。提供しているのは「心地の良い空間」と「ライフスタイル」の提案。
ほとんどの掃除業者さんは「掃除をすること」が目的です。でも当店は違います。先に書いたとおり、見た目のきれいさだけではなく、「心地の良い空間」を提供すること、そして何よりもあれもこれもモノが増えてすっかり「足し算の暮らし」になってしまった生活を、少しでも「引き算の暮らし」にする、その為のライフスタイルの提案です。
その為に掃除の話だけではなく、食生活のこと、自然療法のこと、自然素材の居住空間のこと・・・
何も私のように冷蔵庫をやめなくてもいいと思いますが(笑)、少しでもシンプルに、しかも豊かに暮らす為のノウハウや価値観など、じっくりとお客様と向き合いながら、いろんなことを楽しく一緒に語り合いながら、ナチュラルの輪を一緒に広げて行けたらと思っています。
お掃除教室やナチュラルのワークショップなど、その他様々な企画も計画中です。 是非そういった機会にもご参加戴けたら嬉しいです。
是非一緒に、ナチュラルの輪を広げていきましょう!!
お申込み・お問い合わせは
おそうじ劇場 050-5236-4884
※現場で出られないことがあります。
折り返しお電話致します。
●ナチュラルの目覚め 〜 3.11からの気付き
[大震災からの気付き]
2011年3月11日に日本がとてつもなく大きな自然災害に見舞われました。東日本大震災。当時僕がやっていた音楽制作会社の経営が行き詰まり、東京都世田谷区のスタジオ兼事務所を無念の思いで撤収したのが2008年の11月。その前後から、事業の失敗が原因でほぼ毎日、家で寝込んでしまっていました。人にも会えず、仕事も出来ず、家族との会話もほとんど無く、「人」としての普通の生活が出来なかった約3年間。そんな僕が目覚めるきっかけとなったのがあの震災でした。
当時住んでいた神奈川県川崎市の自宅も、本棚が倒れてきたり、音楽制作のための機材やスピーカーが落ちてきたり、それなりの被害がありましたが、幸い二人の子供達を含め、家族も全員無事でした。しかしそれからの毎日、テレビで一日中流される津波の映像、倒壊した家屋の映像、福島の原発事故の様子、避難所の様子など、朝から晩までテレビの前で「これは日本が大変なことになった!!」「今までの価値観が全部ひっくり返ってしまった!!」と、ただおどおどする日々が続きました。
原発事故にあっては、それまで「これが理想のエネルギー」「これがステキな、キラキラしたものなのだ」と思い込まされてきたことが、なんと虚構のものだったことか!多くの日本人が気付かされてしまったわけです。
僕の知り合いでも、岩手の実家が家ごと流され、お父さんを亡くされた方もいます。大勢の方が家を失い愛する家族を失い・・・本当に言葉を失うばかりです。
しかし原発の事故以外でも、海岸沿いにはコンクリートの高い堤防があるから津波はここまでこないだろう、などと勝手な思い込み、勝手な安心感から油断して逃げ遅れてしまった人達も沢山いたと聞きます。
当たり前のことではありますが、人間の力なんて本当にちっぽけなもの。大自然の力に対しては人間の知恵や経験なんて、時になんの役にも立たなかったりするわけです。しかも「喉元過ぎれば」で人は忘れてしまう生き物。100年前、1000年前の教訓がほとんど何も活かされていなかったりする。人間って本当に素晴らしい生き物だよね!と思う一方で、人間とはなんと愚かな生き物なのだろうか・・・。
[人様のお役に立ちたい]
ところで僕はそれまで約3年間、鬱病でほとんど寝込んでいた訳なので、ある意味どん底の淵にいたとも言える。そして連日テレビで流されている、避難所で苦労している人々、家族を失った人々、仕事を失った人々の映像を見ているうちに、置かれている状況は全く違うけれども、なんだかそんな大変などん底にいきなり落とされてしまった人達の気持ちが少し分かるような気がしてしまったのです。「なんかこの人達の気持ち、少し分かるかも」「なんかこの人達のお役に立てることが、オレにも少しはあるかも」と思えてしまったのです。
その時点で僕は44歳。44歳にして生まれて初めて、「なんか人様の役に立つことがしたいなぁ」と思えたのです。
[鬱病からの復活 〜 自然素材のスゴさ]
それからは鬱病の症状が徐々に改善していきました。一つとても大きかったのは外を歩くようになったこと。散歩に出掛けたり、街中のお店を見て回ったり。そうなってくると脳にも酸素が回るようになり、アタマもだんだん動くようになってくる。今でも覚えていますが、震災後の5月、6月頃、それまで目の前に立ちこめていた霧が、徐々に晴れてくるような感覚。例えとしては良く聞く話ですが、本当にそんな感覚だったのです。今までなんと何も見えていなかったことか!そして40代半ばにして人生で初めて、人の気持ちを考えるようにもなっていったのです。
たまたま渋谷のお店で見つけた革製のカードケースがきっかけで革細工に興味を持つようになり、自分で革小物などを作り始めました。「自然素材」です。そこから気づき始めたのですが、自然素材って、人間が作った合成の素材に比べて優れている点がたくさんあるんですね!なんと言っても手で触った時の触り心地がホントに心地いい。そして実は機能的にも優れていたりする。「革」のことで言えば、クッション性も非常に優れているので、中に入れた物を本当に大事に守ってくれる。自然素材のことをいろいろと探して東急ハンズにも随分何度も通いましたが、金箔を扱うコーナーで知ったのは、あの薄い金箔を扱う時には竹のピンセットを使うんだそうです。竹のピンセットはプラスチックや金属製のピンセットと違って静電気が起きないんだそうです。だから金箔を扱うのに適していると。これも自然素材の素晴らしさですよね!
「はぁ、自然って凄いんだなぁ」
食についてもそうです。それまでは化学調味料その他の添加物が入っている食品を普通に食べていましたが、それもだんだんとナチュラル志向に。考えてみれば、僕たち人間が食べているものは、基本的に全て地球が育んだ「命」を戴いている訳です。食事をする前に「戴きます」というのは、料理を作ってくれたお母さんやお米を作ってくれた農家さんに感謝するという意味ではなく、「その命、戴きます」という意味なのだと。そんな言葉もその時期に知りました。いや、正確に言うと、そういう言葉が自分の中に入ってくるようになっただけなのかもしれない。それまであまり興味の無かった、そして感謝の気持ちがなかった「自然=ナチュラル」というものに対して、アンテナの感度がどんどん高くなっていったのです。
これは後に掃除の仕事を始めて、ナチュラルの掃除方法を研究し始めてから分かるのですが、実は掃除も、合成の洗剤を使って掃除するよりも、ナチュラルの掃除の方がはるかに綺麗になる。これも多くの人達が勘違いしている、大量のコマーシャルなどによって勘違いさせられていることなのですが、重曹やクエン酸など、自然界に元々存在するもので掃除した方がはるかに綺麗になるのです(というよりも実はお家の掃除の大半はほとんど「水」だけでOK)。ただ、現代の日本人は合成洗剤に目が向きすぎていて、重曹などの使いこなし方を知らないというだけ。ここでもやはり本当は、人間が作った合成のものよりも「自然」の力の方が凄いのです。
[自然=ナチュラル 再発見]
その後数年して離婚することになったのをきっかけに一人で箱根に移住しました。そこは山の中だったこともあって、自然に対する感性がどんどん研ぎ澄まされていきました。
テレビもない、洗濯機もない、電子レンジもない、炊飯器もない・・・そして冷蔵庫もないという生活を始めたのです。肉や魚の保存は基本的に全て塩漬け保存。タンパク質を塩漬けにしておくと、発酵して旨味であるアミノ酸がバンバン出てきてとっても美味しくなる。そうやって自分で生ハムを作り、アンチョビを作り、魚の干物を作り・・・そんな昔ながらの食生活のなんと豊かなことか!!もちろん添加物は一切無し。
歯も塩で磨き、家の中では合成洗剤は全くゼロ。キッチンで食器を洗うための洗剤も使わない。
薪ストーブも煙突を含め自分で設置工事をして使い始めましたが、木を燃やしたの火のなんと暖かいことか!!単に温度の問題じゃないんですね!電気の暖房や灯油やガスの暖房とは、温もりが全然違う!!人間は「火」を見ているだけでも精神が癒やされるらしいですが、薪のストーブの炎を見ているだけでも、何時間でも見ていられる。本当に豊かな暮らし。これも自然の素晴らしさ、自然のありがたみです!
逆に言うと現代人は何でもかんでも便利な生活の中で、見失ってしまった豊かさのなんと多いことか!!本当に身を以て、そして心の奥からそう感じるようになっていきました。
[掃除の仕事って面白い!!]
掃除の仕事を始めたのはそんな頃でした。たいしたろくな仕事もせずにフリーターおじさん状態だったのですが、ある人とのご縁がきっかけでハウスクリーニングの会社で仕事をすることになったのです。でもその会社はもちろん、良くあるようなケミカルバリバリの掃除をしている会社。でもどうせやるなら後々は絶対にナチュラルで掃除したい!と思っていたので、むしろケミカルの掃除がどんな酷いことになっているのかを勉強するいい機会になるなと思ってやり始めました。
掃除の仕事自体はとっても面白く・・・掃除すること自体が面白いと言うよりも、人間ウォッチングとして面白いなと!普段は近しい友人とかでもない限り、人様のお宅に上がるような機会ってあまりないじゃないですか。それが「掃除」っていうことでお宅にお邪魔して仕事をさせて戴く・・・するとその人の生活振りや家族のことなどが垣間見えるわけです。それも普段はあまり人に見せたくないようなお風呂の汚れやキッチンの汚れなどに正面から向き合うわけですから、普段の人付き合いよりもより深いところに目を向けることになる。だからその人のことがさらによく「見えて」くる。
そしてケミカルな洗剤を使わずにナチュラルでお掃除させて戴くと、本当に喜んでくださる。これは本当に面白いと、ナチュラルの掃除術もどんどん研究して、どんどん入り込んでいきました。
[ナチュラルの掃除の素晴らしさをもっと沢山の人に届けたい]
そう思って、僕自身は6年間暮らした箱根の山を降り、今では拠点を茅ヶ崎に移して活動しています。さすがに今は一旦薪ストーブを手放しましたが、「掃除」ということを切り口に、自然の豊かさ、素晴らしさ、なんでもかんでも「便利」にすることが豊かさなのではない、本当の豊かさというのはもっと別のところにあるのかもしれないということを、一人でも多くの人達に知ってもらって感じてもらって、僕たちもまだまだ皆さんと一緒に勉強しながら、自然に感謝しながら、一度しかない人生を、より豊かなものにしていきたいと思っています。
おそうじ劇場 代表 河辺たけひろ
お申込み・お問い合わせは
おそうじ劇場 050-5236-4884
※現場で出られないことがあります。
折り返しお電話致します。